温かい水を使用する
通常の洗濯物の汚れで多いものは、皮脂汚れとタンパク汚れです。
どちらの汚れも体温に近い温度になると固着がゆるみ、落としやすくなります。
ただし、人の体のタンパク質は42℃を超えると変性が始まりますので、血液汚れなどは特に、高すぎる温度では逆に汚れを落としにくくなることがありますので注意が必要です。
また、界面活性剤の分子は、水温が高い方が動きも良いため拡散しやすくなり、効率的にその作用 が働きます。そうすることで、洗剤等の使用量を抑えることもできます。
お洗濯の際に界面活性剤のように働くヒドロキシルイオン(OH
-)や重炭酸イオン(HCO
3-)などの活性を高めることにもつながります。
洗剤や石けん、洗浄剤などをあらかじめ温かいお湯でしっかり溶かしておくことも大切です。
こういった意味では、お風呂の残り湯を利用したお洗濯はとても効果的です。
その場合、入浴剤として入れたものの成分がお洗濯の効果に影響しないか、残留しやすく体に影響のある成分でないかを確認しておく必要があります。
残り湯をお洗濯に利用する場合は、お湯を汚さないように入浴したり、最後のすすぎは衛生面や仕上がりを考えて水道水で行うなど、その場に応じて工夫されると良いでしょう。
また、お風呂の残り湯はちょっと…という方は、大きめのお鍋で沸かしたお湯を混ぜたり、給湯器からのお湯をバケツ等で混ぜたりするだけでも水温は上がります。
最近は、温水で洗う機能のある洗濯機も出てきているようです。
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