汚れのひどいものは下洗い・浸け置きをする
汚れのひどいものは、前もって下洗いしたり部分洗いしたり染み抜きをしたり、ひと手間加えることによって仕上がりに大きく差が出ます。
例えば、強い油汚れは、合成洗剤や石けんなどの界面活性剤を使ったお洗濯でもなかなか落としづらいものですが、下洗いをすることによって格段に汚れ落ちが良くなります。界面活性剤を使わないお洗濯の場合でも、部分的に石けんを使って下洗いすることはとても効果的です。
油・タンパク質・色素・固体…様々なものが組み合わさって出来ている汚れは、段階的に汚れを取り除いていくことが必要になります。下洗いによって汚れの一部分が除去できると、洗濯機での本洗いで次の段階の汚れの除去に取り掛かることができ、結果的に多くの汚れを落とすことができるのです。
このとき、汚れのひどいものをきれいに洗うために洗剤の使用量を増やすことは汚れ落ちに逆効果になるばかりか、汚れの強いものに合わせて洗剤などを選ぶことで、繊維を傷めたり風合いを損なったりする可能性も出てきますので注意が必要です。
また、汚れの固着をゆるめ、洗濯液を汚れに浸透させるためにも、浸け置きはとても効果的です。
20分〜30分程度の浸け置きで、仕上がりには大きく差が出ます。
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